Dilok Klaisataporn / Shutterstock.com

封じ込めではなく、米中の共存を目指せ
―― 競争と協調のバランスを

カート・M・キャンベル  元米国務次官補(東アジア・太平洋担当)
ジェイク・サリバン カーネギー国際平和財団非常勤シニアフェロー

Competition Without Catastrophe How America Can Both Challenge and Coexist With China

Kurt M. Campbell アジアグループ会長兼CEO。マケイン研究所キッシンジャー・フェロー(2018―19年)、米国務次官補(東アジア・太平洋担当)(2009―13年)を歴任。
Jake Sullivanカーネギー国際平和財団非常勤シニアフェロー。米副大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、米国務省政策企画部長などを経て、現職。

2019年11月号掲載論文

アメリカの対中エンゲージメント路線は、すでに競争戦略に置き換えられている。だがその目的が曖昧なままだ。エンゲージメントでは不可能だったが、競争ならば中国を変えられる。つまり、全面降伏あるいは崩壊をもたらせると、かつてと似たような見込み違いを繰り返す恐れがある。それだけに、米中が危険なエスカレーションの連鎖に陥るのを防ぐ一連の条件を確立して、安定した競争関係の構築を目指す必要がある。封じ込めも、対中グランドバーゲンも現実的な処方箋ではない。一方、「共存」はアメリカの国益を守り、避けようのない緊張が完全な対立に発展するのを防ぐ上では最善の選択肢だ。ワシントンは、軍事、経済、政治、グローバルガバナンスの4領域において、北京との好ましい共存のための条件を特定する必要がある。

  • 競争と共存
  • 封じ込め、取引、それとも共存?
  • 持続可能な抑止に向けて
  • 中国との相互主義の確立を
  • 対中アプローチの基本
  • 協調と競争のバランス
  • 二国間関係を超えて

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2019 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top